更新日:
2026/7/15

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地方やへき地の医療機関において、深刻な医師不足やリーダー(病院長)の不在による病院存続の危機が社会課題となっています。
医学生を「学習者ではなく実践者」として受け入れ、患者の幸せをミッションとする「利他の教育」を実践しています。また、次世代のリーダーを育成するため、権限と責任を持たせた実践型の「病院長養成プログラム」を独自に導入しています。
指導医の負担を最小限に抑えながら病院全体で学生を育てる手法や、地域への愛着を生み出し、将来的なUターン就職(採用)につなげるための具体的な教育アプローチを学ぶことができます。
動画本編では、江角先生が志摩市民病院を立て直した際のリアルなエピソードや、ドクターズプライムワークが提供する救急収益改善の具体的なサポート事例を詳しくご視聴いただけます。
地方の病院経営や採用に課題を感じているマネジメント層の方に向けて、本記事では江角先生の取り組みから見えてきた「教育を通じた組織改革」のヒントをご紹介します。ぜひ自院の課題解決にお役立てください。
医師教育の根幹は、世のため人のために尽くし、患者の人生を支える「医師としての礎」を築くことにあります。
昨今、働き方改革が推進される中でも、患者と長く深く関わることが重要です。志摩市民病院では、指導医が単に教えるのではなく、患者自身がティーチャーとなり、学生が実践を通じて学ぶ環境を整えています。病気を治すだけでなく、患者の残された人生をいかに豊かにするかを考える経験が、医師としての確固たる使命感を育みます。
学生時代に地域や患者に貢献する「利他」の経験を積むことで、深い縁と愛着が生まれ、将来的なUターン就職につながります。
初期研修医以上の医師はすでに「職業人」としての視点が強くなりますが、医学生は感受性が高く、地域住民とも自然に溶け込むことができます。実習を通じて住民から可愛がられ、自分が患者を幸せにしたという「他者貢献」の喜びを知ることで、恩返しとして再びその地域に戻ってきたいという強い動機づけ(好循環)が生まれるのです。
特定の指導医や部署だけが教育の負担を抱え込むと、指導時間がひっ迫し、本当に必要な現場での体験学習の時間が奪われてしまいます。
従来の教育では、レポート作成や指導医からのティーチングに膨大なコストをかけていました。しかし、これでは指導側の疲弊を招くだけでなく、学生が自ら感じ取る機会を損ないます。特定の職種だけでなく、病院の全職員で育てるという気風を持たなければ、多職種連携や多様な視点を学ばせることは難しく、結果的に現場の教育力が低下してしまいます。
座学だけでなく、実際の現場で権限と責任を持ちながらOJT(実践を通じた学び)でマネジメントを経験させることが不可欠です。
志摩市民病院では、若手・中堅の医師を対象に実践型の「病院長養成プログラム」を実施しています。成功のための具体的なステップは以下の通りです。
副院長や各部門の部長というポジションを与え、権限と責任を持たせる
医療安全、感染対策、広報など、多様な委員会を多職種でマネジメントさせる
月に1回の振り返りと座学を行い、現役・元病院長からのフィードバックを日常的に受ける
中長期ビジョンの策定から、その実行結果の検証までを一貫して経験させる
本記事では、志摩市民病院における「利他の教育」と次世代リーダー育成の取り組みについてご紹介しました。教育を通じて地域への愛着を育み、病院全体で人を育てる文化を作ることは、持続可能な病院経営において非常に強力な武器となります。
医学生を「能動的な実践者」に変えるための具体的なコミュニケーション手法
全職員で教育に関わるための、負担を最小限に抑えるマネジメントの工夫
病院長養成プログラムに参加した若手医師のリアルな成長プロセスと今後の展望
より具体的な実践ステップや現場のリアルな工夫の詳細は、以下のセミナー見逃し配信ページで公開しています。自院の改革を加速させたいマネジメント層の方は、ぜひこの機会にご視聴ください。
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登壇者紹介
志摩市民病院 江角悠太先生
執筆・編集・監修
執筆・編集:ドクターズプライムワーク編集部
「救急車のたらい回しをゼロにする」をビジョンに、100病院を超える支援実績を持つ救急改善プラットフォーム「ドクターズプライムワーク」を運営しています。現状を可視化する「データ分析」と、病院が主体となって医師を確保できる「採用プラットフォーム」を一体で提供し、「自分らしく選べる医療をすべての人に」届けるための基盤を構築しています。 当編集部では、医療機関の変革に伴走する中で得られた現場特有の課題や解決のヒントを整理し、病院運営の質を高める有益な情報を発信しています。
監修:田 真茂(株式会社ドクターズプライム 代表取締役・医師)
聖路加国際病院救命救急センターで当直帯責任者を務めた後、2017年に株式会社ドクターズプライムを創業。詳細プロフィールは、会社紹介ページの監修・運営者情報をご覧ください。
参考情報:厚生労働省、消防庁、中医協、四病協資料、自社実績データ



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