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【セミナーレポート】湘南鎌倉救急部門を支える地域連携〜入院を前提としない受け入れと病床マネジメントで実現する地域全体の救急〜

【セミナーレポート】湘南鎌倉救急部門を支える地域連携〜入院を前提としない受け入れと病床マネジメントで実現する地域全体の救急〜

更新日:

2026/7/15

【セミナーレポート】湘南鎌倉救急部門を支える地域連携〜入院を前提としない受け入れと病床マネジメントで実現する地域全体の救急〜|メソッド

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エグゼクティブサマリーレポート

市場背景

超高齢社会の進展に伴い、救急患者数は増加の一途をたどっています。かつてのように一部の救命救急センターや救急部門だけで患者を抱え込むことはすでにキャパオーバーとなっており、病院全体、さらには地域全体で救急医療を分担し合う体制の構築が急務となっています。

独自のアプローチ

年間約5万人もの救急患者を受け入れる湘南鎌倉総合病院では、「入院を前提としない受け入れ」を実践しています。24時間体制で救急医が全例を応需し、医師による「アドバンスド・トリアージ」を実施。高度な治療が必要な患者は自院で受け入れ、地域で対応可能な疾患は連携先病院へ転院を依頼する仕組みを確立しています。

本記事の成果

自院の役割を明確にし、地域全体で救急医療を成立させるための具体的な連携ノウハウや、院内救命士へのタスクシフトによる大幅な業務効率化の手法を学ぶことができます。

動画特典

セミナー動画本編では、同院の救急搬送数や病床稼働率などの詳細なデータに加え、タスクシフトによって創出された具体的な削減時間、トップ自らが行う連携先とのリアルなコミュニケーション手法など、現場の貴重な実践ノウハウが公開されています。

湘南鎌倉総合病院が実践する、地域全体を巻き込んだ救急マネジメントはいかにして実現されているのでしょうか。本記事では、セミナーで語られた課題解決のヒントを分かりやすく要約して解説します。

超高齢社会における「地域全体での救急応需」とは?

結論

救急医療は一病院で完結させるのではなく、地域全体でベッドを共有し、役割分担をしながら応需する体制づくりが不可欠です。

解説

救急医療の歴史の中で、かつては救命救急センターという単一の部門が救急を担う時代がありました。しかし、患者数の増加により、現在では病院全体で受け入れるスタイルが主流となっています。さらに進んで、超高齢社会の現代ではそれすらも限界を迎えています。 消防からの要請段階で「入院ベッドがないから」と断るのではなく、まずは患者を受け入れて診察し、入院が必要と判断された場合にのみ、適切な地域の医療機関へ入院を依頼する。このように地域のベッドをフル活用し、地域全体で救急患者を支える仕組みへと移行することが求められています。

救急全例応需を実現する「アドバンスド・トリアージ」とは?

結論

緊急度だけでなく、疾患の重症度や必要な医療レベルを医師が的確に判定し、自院と他院の役割を振り分けるトリアージシステムです。

解説

救急車で搬送された時点のバイタルサインだけでは、入院の要否や詳しい病状は分かりません。そのため、幅広い診療科の研修を積んだ救急医がまずは24時間体制で患者を受け入れます。 その後、医師が「アドバンスド・トリアージ」を行い、自院のICUや緊急手術が必要な重症患者か、あるいは地域でシェアできる疾患(高齢者の脊椎圧迫骨折や軽症の肺炎など)かを見極めます。これにより、専門外の症例であっても初期対応を自院でカバーし、その後の入院治療は地域の適材適所の病院へ委ねるという合理的なフローが実現し、救急の受け入れを断らない体制が可能になります。

現場が陥りやすい「転院調整におけるコミュニケーションの失敗」とは?

結論

自院の都合だけを優先し、受け入れ先の病院の状況や時間帯の制約を無視した転院依頼は、地域連携を崩壊させる原因となります。

解説

地域連携において最も重要なのは「顔の見える関係」と「お互いのニーズのすり合わせ」です。例えば、ストレッチャーを早く空けたいという自院の焦りから、緊急性の低い患者の転院を深夜帯に依頼してしまうと、受け入れ側の病院に多大な負担をかけ、信頼関係を損なうことになります。 実際に湘南鎌倉総合病院でも過去にそうした失敗があり、現在では「日付が変わる頃から早朝にかけては原則として転院依頼をしない」といったルールを設けています。相手の事情を考慮し、無理をさせすぎない配慮が、長期的な地域連携を成功させる鍵となります。

成功するための「院内救命士へのタスクシフト」のポイントとは?

結論

医師や看護師が担っていた電話対応や転院調整などの業務を院内救命士へタスクシフトすることで、莫大な診療時間を創出し、受け入れ件数を飛躍的に伸ばすことができます。

解説

湘南鎌倉総合病院では、救急隊からのホットライン対応や、他院への紹介・転院調整といった業務を院内救命士に委ねています。救命士は患者の診断名やプロブレム、入院が必要な理由を的確にまとめ、連携先へスムーズにプレゼンテーションを行います。 このタスクシフトにより、医師や看護師の業務時間が年間約3,111時間も削減されました。これは、医師が本来の診療業務に専念できる環境を作り出し、結果として年間7,000人以上もの救急患者の受け入れ増加に貢献しています。各職種の役割を明確にし、専門性を最大限に活かすマネジメントが不可欠です。

続きは見逃し配信で視聴頂けます!

本記事では、湘南鎌倉総合病院が取り組む「入院を前提としない受け入れ」と、それを支える地域連携やタスクシフトの重要性について解説しました。

  • 地域全体で病床をフル活用する「アドバンスド・トリアージ」の考え方

  • 連携先病院との信頼関係を築くための、トップ自らのコミュニケーション術

  • 院内救命士へのタスクシフトによる、圧倒的な業務効率化と受け入れ件数増加の仕組み より具体的な実践ステップや現場のリアルな工夫の詳細は、以下のセミナー見逃し配信ページで公開しています。自院の改革を加速させたいマネジメント層の方は、ぜひこの機会にご視聴ください。

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登壇者紹介

湘南鎌倉総合病院 副院長 救命救急センター長 山上浩先生

執筆・編集・監修

執筆・編集:ドクターズプライムワーク編集部
「救急車のたらい回しをゼロにする」をビジョンに、100病院を超える支援実績を持つ救急改善プラットフォーム「ドクターズプライムワーク」を運営しています。現状を可視化する「データ分析」と、病院が主体となって医師を確保できる「採用プラットフォーム」を一体で提供し、「自分らしく選べる医療をすべての人に」届けるための基盤を構築しています。 当編集部では、医療機関の変革に伴走する中で得られた現場特有の課題や解決のヒントを整理し、病院運営の質を高める有益な情報を発信しています。

監修:田 真茂(株式会社ドクターズプライム 代表取締役・医師)
聖路加国際病院救命救急センターで当直帯責任者を務めた後、2017年に株式会社ドクターズプライムを創業。詳細プロフィールは、会社紹介ページの監修・運営者情報をご覧ください。

参考情報:厚生労働省、消防庁、中医協、四病協資料、自社実績データ 

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