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【セミナーレポート】「救急を受けろ」VS「現場は限界」のジレンマ 〜救急受入数5年で1.9倍! データで実現する負荷で崩壊しない高回転なERの作り方〜

    【セミナーレポート】「救急を受けろ」VS「現場は限界」のジレンマ 〜救急受入数5年で1.9倍! データで実現する負荷で崩壊しない高回転なERの作り方〜

    更新日:

    2026/4/22

    【セミナーレポート】「救急を受けろ」VS「現場は限界」のジレンマ 〜救急受入数5年で1.9倍! データで実現する負荷で崩壊しない高回転なERの作り方〜|メソッド

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    こちらは2026年3月6日に配信されたセミナーレポートをベースに内容を一部編集させて頂いた記事です。

    エグゼクティブサマリーレポート

    • 救急出動件数が過去最多の約764万件を記録し、2024年開始の「医師の働き方改革」と相まってER現場の負担は極限状態にあります。

    • 経営層の「受入増」と現場の「疲弊」のジレンマを解消するためには、10秒単位の動線改善やタスクシフトなど「チリツモ業務」の削減が鍵となります。

    • 動画本編では、救急受入数を5年で1.9倍にしつつ現場崩壊を防いだ、具体的なチーム連携や空間設計のノウハウ(Before/After)を公開しています。

    急性期病院の経営において、救急車の応需率向上と収益確保は至上命題です。しかし、一方で現場の医師やスタッフからは「これ以上は限界だ」「医療事故が起きかねない」という悲鳴が上がっていませんか? 本記事では、藤田医科大学附属病院 岡崎医療センターの瀬川悠史先生にご登壇いただいたセミナー「『救急を受けろ』VS『現場は限界』のジレンマ」のレポートとして、現場を崩壊させずに高回転なER(救急救命室)を実現するための組織マネジメントのポイントを解説します。

    なぜ今、救急現場で「働き方改革」と「受入増」のジレンマが起きているのか?(市場背景)

    • 結論:救急需要が過去最多を更新し続ける一方で、2024年4月から医師の時間外労働に厳格な上限規制が適用されたためです。

      解説:総務省消防庁のデータによると、令和5年(2023年)の救急自動車による出動件数は約764万件に達し、集計開始以来最多を記録しました。高齢化の進展を背景に、ウォークイン(WALK-IN)を含めた救急需要は今後も増加が見込まれます。

      しかし同時に、2024年4月からは「医師の働き方改革」が本格施行され、原則として年960時間(救急など特例水準の指定を受けた場合は年1,860時間)という時間外労働の上限規制が設けられました。これにより、経営層が求める「応需率の改善」と、労働時間削減を迫られる「現場の限界」の間に深刻な乖離が生まれており、一般論として多くの病院で組織マネジメントと人員配置の再構築が急務となっています。

    ERの業務改善と動線見直しに取り組むメリットは?

    • 結論:限られた人員のままでもスタッフの疲弊・離職を防ぎ、救急受入数と入院件数を同時に増加させることが可能になります。

      解説:一般的に、抜本的な業務効率化は残業時間の削減やスタッフの働きやすさ向上に直結します。セミナーで紹介された岡崎医療センターの事例では、人員を大幅に増やすことなく、データに基づいた業務改善とER内の動線見直しを実施しました。結果として、救急車の受入件数を5年間で約1.9倍(年間約4,000件から約7,700件規模)に伸ばしただけでなく、それに伴う入院件数も約10%増加させるという成果を上げています。つまり、適切なマネジメントを行えば、現場の負荷を下げながら病院の収益性を高めることができるのです。

    院長・事務長が陥りやすいERマネジメントの失敗例とは?

    • 結論:現場の悲鳴を放置したまま、精神論で救急の受入増を強要し、スタッフの大量離職や部門間の対立を招くことです。

      解説:経営陣が現場の実態を正確に把握せず、「とにかく救急車を受けろ」「気合いで乗り切れ」と指示を出すことは、病院経営においてよくある間違いです。セミナー内でも、受入数が急増した際、現場の医師や看護師から「もう限界だ」「忙しすぎて事故が起きる」と声が上がっていたにもかかわらず、上層部と現場の認識のズレが埋まらなかった事例が語られました。

      現場の疲弊が限界を超えると、部門ごとのセクショナリズム(自分の科や部署の仕事以外はやらないという姿勢)が強まり、さらには退職代行サービスを利用して突然スタッフが辞めてしまうなど、最終的にはER機能そのものが崩壊するリスクを孕んでいます。

    現場を崩壊させずに高回転なERを成功させるためのポイントは?

    • 結論:各職種の役割分担(タスクシフト)を再定義し、10秒単位の「チリツモ業務」を削減する動線と仕組みを作ることです。

      解説:高回転なERを作るための重要な鍵は、単に人を増やすことではなく「今いる人員のポテンシャルを最大化すること」にあります。例えば、救急専従医が他科の専門医を呼ぶ(コンサルする)基準を明確にしてムダな呼び出しを減らしたり、看護師の負担になっている「患者の案内」や「電話対応」などの細かな業務を、空間設計やツールの導入で極限まで削減する視点が必要です。

      ドクターズプライムワークでは、こうした医療現場の課題に寄り添う体制構築を支援しています。 具体的なモニター配置の工夫や、放射線技師を含めたチーム連携の詳細な手順については動画で詳しく解説していますが、重要なのは「患者ファーストで最も効率的な流れを、部門の垣根を越えて再設計する」という考え方です。

    続きは見逃し配信で視聴頂けます!

    本記事では、医師の働き方改革と救急需要増加の板挟みになる中、いかにして疲弊しない高回転なERを作るかについて、市場背景や失敗例、成功の考え方を解説しました。

    より具体的な実践ステップや、岡崎医療センターで実際に行われた「チリツモ業務改善」のBefore/After、図面を用いたERの動線設計の詳細は、以下のセミナー見逃し配信ページで公開しています。ぜひご覧いただき、貴院の組織マネジメントや救急改善にお役立てください。

    登壇者紹介

    藤田医科大学 岡崎医療センター 助教 瀬川悠史 先生

    協立総合病院にて初期研修修了後、藤田医科大学病院へ入職。
    内科、集中治療、救急の全領域において高度な臨床経験を積み、救急・総合内科の専門医資格を取得。
    個人の医学知識・技術の向上だけでなく、「病院システムの改善」という組織的アプローチの重要性に着目。
    開院後に救急搬送数が急増していた岡崎医療センターの現状を受け、更なるシステム改革を牽引するべく、2024年10月より同センターへ赴任。
    現在は、臨床の最前線で命と向き合いながら、より効率的で強靭な救急医療体制の構築に尽力している。

    執筆・編集・監修

    執筆・編集:ドクターズプライムワーク編集部
    「救急車のたらい回しをゼロにする」をビジョンに、100病院を超える支援実績を持つ救急改善プラットフォーム「ドクターズプライムワーク」を運営しています。現状を可視化する「データ分析」と、病院が主体となって医師を確保できる「採用プラットフォーム」を一体で提供し、「自分らしく選べる医療をすべての人に」届けるための基盤を構築しています。 当編集部では、医療機関の変革に伴走する中で得られた現場特有の課題や解決のヒントを整理し、病院運営の質を高める有益な情報を発信しています。

    監修:田 真茂(株式会社ドクターズプライム 代表取締役・医師)
    聖路加国際病院救命救急センターで当直帯責任者を務めた後、2017年に株式会社ドクターズプライムを創業。詳細プロフィールは、会社紹介ページの監修・運営者情報をご覧ください。

    参考情報:厚生労働省、消防庁、中医協、四病協資料、自社実績データ 

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